アスリートも写真作家も同じ(*^-^*)
私の原点回帰(#^^#)
昨日、名古屋でアジア大会の開会式が行われました。
これから始まる約2週間、選手たちがどのような戦いを見せてくれるのか、とても楽しみにしています。
そして昨日は、私が17年間お世話になった自然奏の名古屋教室「自然奏フォトグラファーズ名古屋」の写真展にも行ってきました。
2012年に「自然奏名古屋」がスタートした当時、私も講師を務めていました。会場では、久しぶりに会う懐かしいメンバーとの再会があり、次から次へと訪れる写真愛好家の皆さんとも、作品を前にたくさんの話をしました。
気がつけば、会場にいた時間は4時間半が過ぎていました。(笑)
写真に向き合い続ける皆さんの熱意に触れ、私自身も大きな刺激を受けました。
その後は、久しぶりに師匠である辰野清先生と食事をご一緒しました。
現在の活動や近況をご報告しながら、これまでの歩みや、これからの作品づくりについても話をすることができました。長く写真を続けてきた今も、先生とお話しすると、自分が写真を学び始めた頃の気持ちに戻ります。
同時に、ここまで歩いてきた自分と、これから進むべき方向をあらためて見つめる時間にもなりました。
アジア大会の開幕と、写真を愛する人たちが集う写真展。
一見、まったく違う世界のようですが、私は以前から、アスリートと写真作家には共通するものがあると考えています。
オリンピック選手は、競技が行われるその日、その時間に、自分の力を最大限に発揮するために、4年間という長い時間をかけて準備を続けます。
毎日の練習、体調管理、食事、休養。思うように記録が伸びない日もあれば、けがや不調に苦しむ時期もある。それでも、本番の一瞬に自分を合わせるため、日々の生活を整え、技術と精神を磨き続ける。その姿は、ある意味、修行僧のようにも見えます。
私は、写真作家も同じではないかと思っています。
風景写真の現場では、自然がこちらの都合に合わせてくれることはありません。光、霧、雲、風、雨、雪。条件は刻々と変化し、昨日うまくいったことが、今日も通用するとは限りません。
だからこそ、撮影地に立った瞬間から、周囲に目を配ります。
光はどこから入り、どこへ動くのか。風は何を揺らしているのか。目の前の風景の中に、まだ誰も気づいていない表情はないか。立つ場所を変え、角度を探り、レンズを選び、露出を考える。必要なら待ち、違うと思えば捨て、もう一度探して完成度を高めミリ単位でフレーミングに拘ります。
その間は、日常のことを何もかも忘れ、ぶつぶつ独り言を言いながら没頭します。
目の前の風景と一対一で向き合い、自分が本当に撮りたいものを、自分だけの表現として写し取ろうとする。苦しいほど集中しているのに、同時に、この上なく満たされている。私にとって撮影とは、そんな至福の時間です。
もちろん、自然が相手ですから、思い描いた通りにならない日の方が多いでしょう。しかし写真作家の仕事は、理想の条件が現れるのを待つだけではありません。与えられた条件の中で何ができるかを考え、その日、その場所でしか生まれない一枚へ近づけていくことです。
アスリートも、本番で必ず自己ベストを出せるわけではありません。会場の空気、天候、体調、対戦相手。自分では動かせない条件の中で、それでも持てる力を出し切ろうとする。
写真作家もまた、自然という思い通りにならない相手を前にして、観察し、判断し、工夫し、その瞬間の最善を尽くします。
一瞬に反応する力は、その場だけでは生まれません。
季節を読み、土地を調べ、何度も足を運ぶ。失敗した写真を見直し、なぜ届かなかったのかを考える。機材を使いこなし、表現の引き出しを増やし、自分は何を撮り、写真に何を語らせたいのかを問い続ける。
撮影していない時間も、次の一枚へ向けて常に頭の中にあり準備をしているといえるでしょう。
私自身、前田真三賞への挑戦を通して、それを学びました。ただ「いい写真」を集めるのではなく、御嶽山をどれだけ深く語れるか。そのために何が足りないのかを考え、季節を越えて撮り続けました。
結果が出る日は一日でも、その一日をつくるためには、何年もの積み重ねが必要でした。
作品は、シャッターを切った一瞬だけで生まれるものではありません。その人が、それまで何を見て、何を考え、何を諦めずに続けてきたか。そのすべてが、一枚の写真に表れます。
生活の中で時間をつくり、ときには何かを諦め、撮影地へ向かう。撮れない日が続いても、また出かける。そうして自分を整え続け、いつ訪れるか分からない一瞬に備える。
偶然を待つのではなく、訪れた偶然に応えられる自分をつくっておく。
その日の、その瞬間に、自分の力を出し切るために。
私は、そんな意味で、アスリートも写真作家も同じだと思っています。
まだまだ、私も常に上を目指して写真界から必要とされる写真家として精進し続けることを再認識した原点回帰の一日でした(*^-^*)
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