作者は語らず、写真に語らせる(*^_^*)
写真が雄弁に語っているか(^^♪
昨日は、EMAフォトスクール特別コースの「単写真コース」を行いました。
受講者は10名。授業は二部構成で進めました。
第一部 入選作品から「伝える工夫」を読み解く
第一部では、風景写真の入選作品を取り上げました。
「この作品の魅力は何なのか」
「写真から何が伝わってくるのか」
「それを伝えるために、作者はどのような工夫をしているのか」
「なぜ、この一枚が評価されたのか」
構図、光、色、距離、シャッターを切った瞬間など、さまざまな角度から、受講者同士でディスカッションしていきます。
進行するのは、輪番制で担当する受講者のファシリテーターです。
ファシリテーターは、単なる司会ではありません。
問いを投げかけ、ほかの受講者から意見を引き出し、異なる見方をつなぎながら、作品の魅力を掘り下げていきます。
優れた作品を、ただ「きれい」「すごい」で終わらせない。
なぜ心が動くのか。作者は、何を残し、何を捨てたのか。一枚の写真に何を語らせようとしたのか。
他者の作品を深く読むことは、やがて自分の写真を見る力につながります。
第二部 自分の作品は、写真だけで伝わるのか
第二部では、今回のテーマに基づいて受講者10名が提出した、一人一点の作品を取り上げました。
ここでも、受講者がファシリテーターを務めます。
作品を画面に映すとき、題名は伏せます。
そして、作者は何も説明しません。
まずは作品そのものだけを見て、
「この写真から何が伝わってきたのか」
「どこに心が動いたのか」
「作者は何を表現しようとしたのか」
を、ほかの受講者が自由に述べていきます。
作者は口を挟まず、黙ってその言葉を聞きます。
自分がどのような思いで撮影したのかを説明したくなるでしょう。違う受け取られ方をしたら、「そうではない」と言いたくなるかもしれません。
しかし、そこで説明してしまったら、写真そのものが何を語っているのか分からなくなります。
自分が作品に込めた意図が、写真だけでどこまで伝わったのか。
自分では十分に表現できたと思っていても、見る人には別のものが伝わっていることがあります。反対に、作者自身が意識していなかった魅力を、ほかの受講者が見つけることもあります。
大切なのは、伝わらなかったことを「見る側が分かってくれなかった」で終わらせないことです。
なぜ伝わらなかったのか。
構図なのか、光なのか、距離なのか。画面の中に余計なものがあったのか。それとも、自分が何を伝えたいのか、まだ十分に整理できていなかったのか。
全員のディスカッションが終わったあと、最後に私が講評します。
しかし、それで授業は終わりではありません。
受講者には宿題として、ディスカッションを通して気づいたこと、ほかの受講者の意見から得たこと、そして次の撮影でどのように生かしていくのかを記入してもらいます。
話を聞いて「勉強になった」で終わらせず、一度自分の言葉に置き換える。
その作業によって、初めて次の作品につながっていくのだと思います。
授業は19時30分に始まり、終了したのは23時15分。
約3時間45分、入選作品を読み解き、10名の作品について考え、語り合いました。
なかなかです(笑)。
受講者の皆さんも大変だったと思いますが、私も一枚一枚の作品と向き合いながら、脳をフル回転させました。
終わった頃には、さすがにぐったり。
心身ともに疲れ果てて、今朝なかなか起きられませんでした(笑)。
それでも、私が一方的に答えを教えるのではなく、受講者自身が作品を見て、考え、自分の言葉で伝え、作者がその言葉を受け止める。
そして、次にどうすべきかを自分で考える。
濃厚でしたが、それだけの価値がある時間だったと思います。
作者が語らなくても、写真だけで伝わるのか。
一枚の写真に、何を語らせるのか。
この問いと向き合い続けることが、「撮れた写真」を「伝わる作品」へ変えていくのだと思います。
さぁ今夜は組写真コースです。楽しみです(^_-)-☆
EMAフォトスクールでは、講師から答えをもらうだけではなく、作品を読み、自分の考えを言葉にし、他者の意見から自分の写真を見直す学びを大切にしています。
通常定例会に加え、さらに深く学ぶ「単写真コース」「組写真コース」も設けています。
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