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写真も仕事も、本質は同じ

成長する人は、自覚は無いかもしれないけれどPDCAを回しているものだと思います。

撮って、振り返って、修正して、また撮る。
この積み重ねがある人は、少しずつでも確実に前へ進む。

一方で、何年撮っていてもなかなか変わらない人もいます。
その差は、才能だけではありません。
私はむしろ、「手段の前に目的が見えているかどうか」の差だと思っています。

写真の現場では、よくこんな声を聞きます。

「この場面では絞りはいくつが正しいですか」
「シャッタースピードはどれがいいですか」
「露出はプラスですか、マイナスですか」

もちろん、設定を知ることは大切です。
けれど、設定はあくまで手段です。
本来、最初にあるべきなのは、
どんな写真をつくりたいのかという意図のほうだと思っています。

たとえば、被写界深度をどうしたいのか。
手前から奥まで見せたいのか、主題だけを浮かび上がらせたいのか。
シャッタースピードは、風を止めたいのか、流れを残したいのか。
明るさは、爽やかに見せたいのか、
それとも少し暗く落として重厚感を出したいのか。

まず問うべきは、設定ではありません。
自分はどうしたいのか。
そこです。

ここが見えていないと、設定は決まりません。
いや、正確に言えば、設定を選んだつもりでも、それはただの当てずっぽうになってしまいます。
ゴールが見えていないのに、そこへ辿り着けるはずがないのです。

写真の本質は、
「何が正しい設定か」を覚えることではなく、
自分が何をどう表現したいかを明確にすることにあります。

もし、それがまだ見えないのであれば、やるべきことは一つです。
写真を見ることで自分の写真の幅の棚を増やすこと。

優れた作品をたくさん見る。
そして、ただ眺めるだけではなく、考える。
なぜこの写真は心に残るのか。
なぜこの明るさなのか。
なぜこの構図なのか。
なぜこの距離感なのか。
それを自分なりに言葉にして何故を明確にすること。

見て、考えて、真似して、試して、失敗して、また考える。
この過程を繰り返していくうちに、少しずつ「自分はどうしたいのか」が見えてきます。

同じ年数を写真に費やしても、見える人と見えない人がいるのはそのためです。
ただ場数を踏んでいる人と、
一回一回の撮影を検証して次につなげている人とでは、
積み上がるものがまったく違います。

伸びる人は、必ず振り返っています。
今回の一枚はなぜうまくいったのか。
なぜ中途半端になったのか。
次は何を変えるのか。
そこまで考えているから、設定の意味が分かってくるし、構図にも芯が出てきます。

私は、写真は撮影者そのものを写すものだと思っています。
迷いながら撮れば、迷いが写る。
曖昧なままシャッターを切れば、曖昧さが写る。
逆に、自分の意図がはっきりしていれば、写真にも芯が通ります。

だからこそ、上達したいなら、
設定を覚える前に問い直してほしいのです。

自分は何を撮りたいのか。
この風景を、どう写したいのか。

すべては、そこから始まりますよね。私も自分で言いながら自らを奮い立たせています。

 

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